「からの巣症候群」という言葉、聞いたことあるでしょうか。
子育てが一段落した時期に、強い喪失感や虚無感を感じ
「自分の役割がなくなってしまった」と強い寂しさを感じる、
心身の不調のことを指します。
子育て中は
「早く大きくなってくれないかな」
「子育てが終われば、ようやく自分の時間が持てる」と
思っていましたが
いざ、子育てが一段落すると
予想してもいなかった「喪失感」に苛まれる、
そんな人もいるのです。
もちろんすべての人に当てはまるわけではないのですが
私はどっぷり「喪失感」と「虚無感」の沼にはまった一人です。
当時、「おかあさん」という肩書を失い(失ったように思った)
自分の存在意義を見失いました。
「おかあさん」という肩書を失った私には
何が残るのか。
毎日毎日泣きながらぐるぐると思いを巡らせていました。
今思えば、子育て中に
「おかあさん」という役割に「依存」しすぎていたんだと思います。
「自分という一生を生きる」その中で
割り当てられたひとつの「配役」が「おかあさん」だった
今ならわかりますが
当時の私には、わからなかった。
「おかあさん」の配役中も
「自分を生きる」という「役割」を忘れてはいけなかった。
10年たった今、当時を振り返って
そう思います。
人生の中で、
皆様々な役割(配役)を引き受け、
時には一人何役もこなす時期もあると思いますが
「自分を生きる」という
人生最大に大切な「役割」を忘れないでね。